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絵を描く作業の話 

 コミティアが
 来週14日(日曜日)11:00〜16:00
 有明・東京ビッグサイト西1・2ホール
 で開催され、ウチで発売してる「プロの現場で使えるパース講座」も販売します。
 スペースはH01bです。
 良かったら来てください。


 さて、パースを苦手な人から「そんなもの覚えなくてもセンスでいける!」という意見が飛び出すことがありますが、まあ、そういうやり方もあるとは思います。
 ただし、そういう人に共同作業は望めません。
 漫画の製作現場にスタッフとして入ることや、アニメーションの現場は無理ということです。

 更に言うと、絵を描くとはその世界のどの情報を選ぶかという作業なのですが、パースの技術をはずすとその中から「人の見た感覚」というのを選ばないということになります。

 どういうことかというと、見た世界をそのまま描くのは写真です。
 で、この写真をそのまま漫画に使うと魅力がなくなるのは簡単に想像が付くと思います。
 前にもブログで書いたのですが、日常らしさを感じる下向きの力がないからです。

 で、絵を描くという作業は、この世界の写真のような膨大な情報の中から”その世界らしさ”や”その風景の中の魅力”を自分で選び、紙の上に並べるということです。 そうすることで、単純な絵でも日常性を魅力的に感じるわけです。

 極端な例だと4コマのサザエさんの絵で、真っ白な画面の中に火鉢が1個あるだけで冬の部屋を表現したりしています。4コマ漫画の狭いコマの中に大量に物を書き込むわけにいきませんから。
 火鉢1個を選ぶことで「らしさ」を出してるわけです。

 こういう「どこを切り取るか」というテクニックは過去の作品から沢山えられます。
 「ああ、コンクリートはコテで塗ったときの段差を汚して表現してる」とか「草を極端に細かく描いて怖さを出してる。」とか「水の表現はこちらの作家さんは白波の立つ部分は白く飛ばすだけ、こちらの作家さんは屈折を無視して水の中を見えやすく工夫している。」などです。もう、驚くようなテクニックが山のようにあります。

 「今風の絵は・・」なんて今の絵しか見ずに知ったかぶりしてる子達が、自然物を表現すると自爆するのはこれが原因です。たいてい「木を1本描いて」というだけでパニックをおこします。
 「手塚治虫の絵が古い」などと喜んでる人間は、なぜあのページ数にあの情報量が収まり、そして読み易いのか考えたこともないことでしょう。

 まあ、ともかく自分の感じる魅力的な「らしさ」を選択し、表現するのが「漫画の絵」となるのですが、その中の強力な武器が「漫画のパース」となるわけです。
 これは「読み手に日常を見ている感覚を自然に与えるテクニック」に直結しているからです。

 自分の絵で何を描くか、そして何を捨てるのかそれを自分の責任で選ぶわけです。

  
 
 
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[2010/11/07 17:50] パ-ス講座 | トラックバック(-) | コメント(-)



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