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墨坪君のマンガ道 最終回 

Q.E.D.プロット締め切り直前。というか打ち合わせ明日。
 そんな折、ISBNコ-ドが届いた――!
 説明書類がややこしくて頭に入ら――ん!

 と、いうことで現実と―ひ!  

 墨坪君の話を待っていてくださった方、ありがとうございます。そしてお待たせしました。
 最終回いきます。

 墨坪君は様々な漫画を描き、出版社に持ち込みます。
 でも、あと一歩のところで掲載に持ち込めません。「自分には才能がないにのだろうか?それとも運がないのだろうか?」だんだん社会の理不尽さに腹が立ってきます。「自分より下手な漫画が雑誌に載っている!きっと裏で何かやってるに違いない!」
 まあ、落ち着きなさい墨坪君。

 ここで、ウチの仕事場の話をしましょう。
 ウチの仕事場からは、ここ8年で5人の子が漫画で連載を取って円満に職場を離れて行きました。全員がコンビニやキオスクで並ぶメジャーな週刊誌や月刊誌にです。
 ここで、その子達を育てた秘密のコツを御紹介・・・するわけではありません。そんなモノ知りません。
 飛び立って行った子達は自分で努力したのです。そんなコツあるなら自分が知りたいくらいです。
 まあともかく、コツは知りませんが、その子達が連載を取る様子は実際に見ていました。
 だから、今からお話しすることは理想論でも架空の話でもありません。実話からの自分の教訓です。

 とにかく自信を持って言えることは「未来を変えようと努力している人間の未来は予測できない。」ということです。

 絵が下手な子がいたとして、上手くなろうと努力してる子の未来は予想がつかない。
それこそ「大丈夫かなぁ」と心配していた子が、突然2時間後に何かをつかんだように上手くなることもあれば、それが2ヶ月かかる子もいる。
 でも「自分はここまで」とあきらめた子の絵はみるみる衰えて行く。それはハッキリ分かる。

 「連載を取りたい!」と何度もネ-ムを出している子の未来も同様に予想がつかない。
 入って1年で連載を取ってくる子もいれば、2年間まったく手応えのなかった子が突然原作付きの企画を取ってくることがある。兆しもなにもない。ただ、黙々とネ-ムを出し続けて、そして苦しんであがき続けていたのだけはわかってる。
 ただ、「どうせ自分はダメだ」とあきらめたら、そういう未来はこない。

 努力してれば未来は変えられるし、チャンスもえられる。実際に見てきて得た教訓です。

 世間には何かをやろうと努力してる人間を見ると「どうせ失敗する」とか「勘違いしている」とか「どうせ負ける3連敗だ」とか言う人がいます。漫画家を目指して30年近くなりますが、絶えることなくずーーっとそういう人はいます。
 言われても気にすることありません。そんな言葉が意味を持つことなんかただの1度もありませんでした。
 もしダメでも、そいつの言葉が当たったわけじゃありません。自分の全力が届かなかっただけです。
 それに努力してることをちゃんと見ている人も沢山います。
 安心して努力してください。

 ただし、間違った努力は実を結ぶことがありません。
 直さなきゃならない欠点をいつまでたっても直さず、別の努力ばかりしてれば結果は同じです。

 「欠点を直す」というのは骨の折れる大変な作業です。「価値観の変更」を迫られるからです。これでいいと思ってきたことを変更するわけですから。

 さて話はそれますが、人間の脳には安全装置がついていて、悲観的になったり、価値観が壊されそうになると「地上最強の脳内弁護士」が現れて『自分はこのままでいい!素晴らしい人間なんだ』と、いろんな理由を挙げて弁護してくれることが実験で確かめられてるそうです。
 これは性格の問題ではなく、むやみに不安におそわれ活力が落ちないよう備えられた脳の防御機能らしいのです。
 不安感で自信のない状態のとき、この弁護士が大活躍をして、最後は怒りを交えて自分の価値観を保護します。こうなると自動的に「間違ってるのは自分じゃなく周りだ」と言う結論を脳が勝手に出してしまうのです。
 逆に自分に自信がある状態だと、脳は簡単に「価値観の変更」を受け入れてくれるそうです。

 そう。自信家で楽観的でいる方が欠点の修正がきき、自信を失うほど修正が難しくなるわけです。

 では最後にウチの仕事場に伝わるジンクスを紹介しましょう。

 「自腹で海外旅行に行った奴は連載を取る」(たいてい台湾)
 
 ただのジンクスなのですが、アシスタントしながら海外旅行いく度胸ある人間なんて、前向きで楽観的だと思いませんか?

 と言うことで墨坪君、前向きに、そして楽観的に頑張ってください。望んだ未来を手に入れる人は実際にいます。

 (おしまい)
 
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[2010/07/03 22:52] 墨坪君のマンガ道 | トラックバック(-) | コメント(-)



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