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墨坪君のマンガ道 その3 

デビュ?を目指した墨坪くん。なんとかプロの漫画家への特急券を手に入れたい!
「そうだ!絵がメチャメチャ上手くなればいいんだ!今流行の絵で、きれいな線で、かわいい女の子が描ければいいんだ!」
 墨坪くんは早速練習を始めます。
 そう、今売れてる絵のきれいな漫画の模写を始めたわけです。

 かなり頻繁に聞く、とんでもない台詞の一つ、「○○は絵が上手いね、漫画家になれるね。」と、いうのがあります。
 これが正しいなら「字が書けたら小説家になれる」ことになります。
 字が書けることと、小説家であることの間には約銀河一個分の開きがあります。
 当たり前です。文字の学習と、書くべきことを見定め、物語を構成し、自分なりの文章で表現して、沢山の人に読んでもらうことが同じなわけありません。
 同じに思えるなら食生活を変えた方がいいと思います。
 でも、「絵が描けたら、漫画が描ける」と言う、あり得ない妄想を本気で信じている人は、断言しますが、かなりいます。

 絵が描ける人は、たいてい漫画を描くことに挑戦しているので、どれだけ大変かわかっています。
 が、絵が描けない人や、描かない人はその経験がありません。そういう人の中に「絵が描ければ漫画が描ける」と信じているの人がいるのです。
 出版に携わる人でさえこの間違いを信じてる人が大勢います。
 それが証拠に、「流行の絵が描ける人間さえ集めれば、話はこっちで用意するから漫画雑誌は簡単に作れる。」という類の企画や、「自分が漫画家になれなかったのは、絵が描けなかったからだ。話を作る才能はあった」と思い込んだままの新人編集者が、絵の上手い新人漫画家に自分の考えたスト?リ?を押しつけて大惨事をおこすという事件が後を絶ちません。
 「編集は漫画家を3人潰して一人前」と言う言葉があると、某所で書かれ話題になっていますが、自分もそれに近い話を20年ほど前に聞いたことがあります。その理由は自分の考えた話を新人に押しつけても、漫画なんかできないことを分からせるためだったはずです。
 くどいようですが、絵が描けたら漫画ができあがるなんて、ありえません。
 
 さて、絵の練習に励む墨坪君。まねている絵のきれいな漫画の大ヒット作品。線はきれいで、シャ?プな絵柄はファンの心をつかんでいます。この絵を描けるようになれば絶対デビュ?できる!
 でもそれ、ホント?
 それは「漫画が描けないのは、絵が描けないからだ。」という妄想と同じではないですか?
 そもそも、現在、過去の漫画のヒット作を見ても、イラストみたいに絵がきれいな物だけで占められてるるわけじゃないですよね。
 アレとかアレとかアレとかアレとか。
 どう考えても個性的な絵柄のモノが圧倒的に多いはずです。
 「流行の絵がきれいに描けたら漫画家になれる」と考えるのも「絵が描けたら漫画が描ける」と考えるのも、大差ない幻想ではないでしょうか。
 そもそも漫画には、描かれるスト?リ?に合った「絵柄」と言うモノがあるはず。
例えばギャグ漫画、スト?リ?漫画、格闘漫画、それぞれに違う絵柄になるはずです。
 それを無視して「絵が上手い」なんて、とひとくくりに評価できるはずありません。
 漫画評論家の中にそんな人がいたら爆笑して見下してもいいと思います。まずいないと思いますが。絶対いませんよ。ははは。

 漫画の絵柄は、「表現したいスト?リ?」「描きたい世界観」に大きく影響されるはずなのです。
 流行の絵をまねても、自分の描くべき漫画の近道にはなりません。
 でもなぜか、墨坪君はいつも「簡単な答え」の方に飛びついてしまいます。

 つづくかな?
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[2010/05/02 21:32] 墨坪君のマンガ道 | トラックバック(-) | コメント(-)



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