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説明する情熱! 

 アニメーション監督の芦田豊雄さんが亡くなられたと突然の知らせ。


 1年程前、漫画のパース技術を新人の子に伝える本、「プロの現場で使えるパース講座」をつくりました。
 実はこれを書こうと決心したきっかけは芦田さんでした。

 芦田さんは新人アニメーターの人たちの為に「パース講座」というものを開かれていました。
 自分はそれを知って、アシスタントの子達に「行っておいでよ、きっと勉強になるよ」と進めました。
 
 で、後日その内容を聞いてかなりのショックを覚えたのです。

 新人の子達は、想像以上にパースが苦手で、初歩の段階の理論をキチンと説明する必要がある。

 とくにアニメーションという共同作業の場所では、このパースの狂いが他の作業に影響して作品全体に悪い影響を与えてしまうとのことでした。

 この講座で芦田さんは、自分でテキストを用意し、自分で道具を作り、その場の全員に懇切丁寧に初歩のパースを説明されていたというのです。
 自腹で!

 なんという情熱。そして危機感!

 初心者にパースの基礎を教えるなんて、こんなに面倒くさいことはありません。
 ある程度わかっている子に、その上のテクニックを教え、上手くなるのを見るほうがはるかに楽で、そして面白い作業です!

 パースは理論がきちんとはあるけど、基礎をいちいち説明するのは本当に面倒くさいことです。
 それが苦手な人には勿論、感覚でとってる人にも理論を伝えるのは手間がかかることです。

 そして話を聞くと案の定、全員に納得させようとするとやはり時間が足りないようでした。
 芦田さんに大変な労力を負わせている状況が想像できました。

 そんな役をわざわざ大ベテランの芦田さんが、買って出てる!
 
 これはただ事ではない。

 自分が感じている以上にヤバイんじゃないか?いずれ漫画にも同じようなことが起きるのでは?
 
 そして、短時間で手間がかからず、多くの人にパースの初歩を、それも具体的に伝える方法はないものかと思い、決めたわけです。

 漫画の分野だけでもパースの理論を伝える「漫画本」を作ろうと。

 それが「プロの現場で使えるパース講座」だったわけです。
 仕事の合間に3ヶ月間ネームを描き続け、そして3ヶ月の作画、半年間この本の制作に取り組み完成させました。
 でもそのエネルギーをくれたのは芦田さんの情熱でした。あと、先輩のやってることに負けたくないと言うのもあったかもしれません。

 本当にありがとうございました。

 そしてご冥福をお祈り申し上げます
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[2011/07/24 13:10] 漫画製作 | トラックバック(-) | コメント(-)



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